ゴールデンウイーク明けの1週間はどうでしたか。
休み中の疲れがでちゃった人、仕事行きたくない!けど行かなくちゃと頑張った1週間ではないですか。
サッカー少年少女たちはそんなGWの疲れを見せずに毎日登校しているわけですが、実際のところはどうでしょうか。
子どもたちも疲れがたまりますし、疲れが取れるまでに時間がかかるものです。
僕は長いこと子供たちの様子を見ていますが、修学旅行や運動会明けの練習や大会では、さすがに身体のキレも悪く、集中力もありません。
疲労だけでなく、普段とは違う生活リズムが影響しているかも知れません。
こういう時にコーチは叱るのではなく、リラックスしたメニューの練習に切り替えて怪我を防ぐ必要がありますね。
大会が組まれている時は、ゲームテーマを絞って伝えて、試合の立ち上がりは守備的にスタートするようにしています。
このように子どもたちのコンデションはデリケートなのですが、個人差があるので、ポジションを変えてみる、スタメンを変えてみるということも考えています。
さて、ポジションというキーワードが出たところで、今回はポジションについて考えてみましょう。
メンバーは同じでもポジションを変えると別のチームに?
先日、U11(5年生以下)の大会がありました。たまたま勝ち進んで6月にも試合をすることになりました。
それで、強化のための練習試合をやった時のことです。
1本目はガチメンバーで行いました。そこそこ手応えがあったので、2本目は子どもたちに自由にポジションを決めさせました。
普段、バックをやっている子は前をやりたがるものですし、トップの選手は中盤をやりたがるものです。
ガチでやった時には、3-0で完封した相手ですが、子供たちにポジションを決めさせたゲームでは0-3で負けてしまいました。
全く前にボールを運べませんし、相手ボールを奪うことも出来ずに失点を重ねてしまいました。
僕は心の中で「シメシメ、いい経験だ」と思いながらゲームを見つめていました。このチームにとってはよい薬になりました。
何がよい薬だったのでしょうか。
ポジションは役割のルールを決めたもの
このチームには問題が2つありました。
システムは3-3-1で、中盤が3人横に並んでいます。
サイドハーフの選手が、攻撃の時にサッと広がることはよいのですが、相手ボールになった瞬間に戻ることが出来ない。
そしてセンターハーフが逆サイドに流れた時にサイドの選手が中央に入って穴埋めが出来ない。
という、サイドハーフの動きに問題があったのです。
子供たちに自由にポジションを決めさせたときに、いつもサイドハーフをやっている選手は、トップに入りました。もうひとりのサイドハーフの選手はセンターハーフに入りました。
動きに問題のある選手が中央にふたり並んだわけです。
いざ試合が始まってみると、このふたりはポジションを忘れてしまい、ボールをひたすら追うだけでした。
その結果、味方がボールを奪ってもトップ不在だったり、相手チームはがら空きの中央をどんどん突破してきます。
いつもタッチライン沿いでプレーしていることもあり、360度を見なければならないポジションでの戸惑いもありました。
では、いつもトップでプレーしていた選手やセンターハーフの選手はどのポジションを選んだかというと、空いている両サイドハーフに入りました。
そして、両サイドハーフにやって欲しい動きをしたのではなく、いつも見ている動きをしてしまったのです。
トップやセンターハーフをやっている時には、上下や左右に動いていたのですが、サイドハーフの動きはこんなものだろうと思ったのか、危険なスペースが出来たときも、誰かが埋めてくれるだろうと思っている様子でした。
ここで薬になったことは、ポジションの決めごとをひとりひとりが守らないとチームとしての力が半分以下になるということです。
ポジションの決めごととは、自分のポジションだけでなく全体のポジションの目的も指します。
ポジションごとに攻撃、守備それぞれの約束ごととは?
ポジションの決めごとはそんなに難しいルールではありません。
3-3-1でのポジションについて説明します。
・トップ、ハーフ、バックの縦3列になる
・センター、右サイド、左サイドの横3列になる
これはキックオフの時の決めごとですね。
攻撃の時は、この並び方で相手ゴールに進めば良いでしょう。
トップはオフサイドにならないようになるべく相手ゴールに近く位置します。(高いポジション)
サイドハーフはタッチラインギリギリまで開いて動き、相手デフェンスをひきつけて中央に大きなスペースを作ります。
ただし、開きっぱなしでボールを待つというポジションはよくありません。
相手デフェンスから見ればバレバレだからです。
タイミングよく左右のサイドが開くということが理想です。
さて、問題は守備です。
どこから守備がスタートするかということですが、一番危険な中央でボールを奪われた時のことを考えて見ましょう。
詳しくはブログにGIFアニメを乗せていますのでご覧ください。
センターハーフはむやみに動かず、動いた時にはその穴を隣のポジションの選手が埋めること。
これは約束事なのです。もし、タイミングがズレればスペースを埋めたことにはなりません。チームで話し合いながらスムーズに出来るようになりましょう。
レッツトライ!
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