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小学生のサッカーは「マネが上手な子」が早く上手くなる!真似して上達!

長いこと小学生のサッカーを指導していると
高校生や中学生とは違う現象があることに気づきます。

ある現象とは、上達していく過程とか
技術をどうやって身につけるかということです。

自分のチームだけでなく、他の多くのチームを見ても
当てはまるようです。

3つの「B」を教えます!

さて、今週のトレーニングをはじめます。
3つのBとは

●Ball-Control (ボールコントロール)
●Body-Balance (ボディバランス、フィジカル)
●Brain    (ブレイン=頭脳=頭を使う、知識、アイデアなど)

今週のBは「ブレイン」です。

 

サッカーの技術は誰に教わるのか?

普通に答えれば「コーチ」ということになりますが
小学生のサッカーの場合はそうとも限らないようです。

小学生の特徴として

「上級生の技を見て真似ること」

こうして技術を覚えるということが言えます。

キック、ドリブル、フェイント、体の使い方、パスの受け方
シュートの打ち方、ボールの奪い方、キーパーのセービングなど。

見よう見まねと言いますが、見て真似ることが出来るものは
どんどん吸収するのが小学生です。

 

そして、見て真似ることが出来る子が伸びるのも小学生の
特徴です。

「模倣力」という言葉がありますが、真似る力は教育界でも注目されているようです。

齋藤孝先生も本を出しています。

 

見た通りの動きを自分の体で再現出来ることは
ひとつの才能です。

よいことも、悪いことも・・・

試合の進め方も上級生を真似る

例えば4年生が試合をするとします。

4年生は5,6年生の試合を見ているので、試合の進め方を
知らず知らずのうちに真似ています。

キックオフからボールを下げて、サイドにロングキック。

サイドの選手がプレスをかけて、縦に蹴られたボールを
ヘディングで弾き返し、ルーズボールを拾いに走るフォーワードとミッドの選手たち。

どこにでもあるセオリーですが、コーチが教えていないことを
子供たちは淡々と行っています。

サッカーは自由なスポーツですが、上級生がやっていて有効だと
思うプレーは真似ることが得策だと、小学生でも判断します。

本来は、そこにもさらに自由な発想を持って欲しいのですけど。

下級生が上級生のプレーを真似るということは
中学生や高校生も行います。

しかし、中学校も高校も上級生と下級生の学年差は3年です。
小学生の場合はなんと6年間あります。

 

よいことは真似る、よくないことは真似ない

さて、僕がこの現象から何を言いたいかというと
サッカーを上達するために指導者は何をすればいいのかということです。

下級生は上級生のよい事もわるい事も真似ます。

試合中のプレーを見て、コーチが叱らなければ
やってよい事になってしまいます。

パスを出したあとに足を止めてボーッと見ているプレーも
コーチがいつもそれを認めてしまえば下級生はそれでよいと
思うことでしょう。

ドリブルで仕掛けて相手に奪われたとします。

悔しそうな顔をするだけで、奪われたボールを追わなければ
それはよいプレーとは言えません。

下級生はそれを見ています。

逆に、足を止めずに走る上級生や、奪われた瞬間にディフェンスを
する上級生を見ていれば、それが当然と思うでしょう。

この状況を作り出しているのは、上級生?それともコーチ?

両方なのですが、コーチは状況を作りだすことも消すことも
出来るので、やはりコーチの存在は大きいですね。

 

 

上級生も上手くなる、下級生も上手くなる練習方法とは

上級生にお手本をさせるととても良い影響が生まれます。

例えば、下級生が苦手な「胸トラップ」を上級生がお手本で披露するとします。

胸で上手にボールの勢いを消して、足元にふわっとコントロールする様子を見て下級生たちは

「さすが6年生、凄いなあ、上手いなあ」

お世辞抜きに、凄いなあと思う下級生たち。

「どうやれば上手くいくんですか?」

「コツはなんですか?」

質問をする子供たちもいます。

答えを考える6年生たちですが、パッとした言葉が浮かびません。

「何回も練習すること」

「集中してやること」

下級生が要求する答えになっていません。

そこで、コーチが

「何も考えないで練習してきた訳じゃないよね。コーチから言われたこととか
自分で意識していることを教えてあげたらどうだ?」

と助け舟を出します。

やっと6年生たちは

「まず、膝を柔らかくして曲げることがポイント」

「ボールを体の正面でとらえること」

「顔の近くにボールが来ても怖がらないこと」

ポツポツと気が利いたことを言うようになります。

すると、6年生どうしでも

「顎を引くと上手くいくぞ」

「両足をしっかり地面に着かないとダメだ」

「え、それは知らなかった!」

などと言い合います。

自分たちがどうして上手くなったのか、下級生に教えるためにその過程を言葉にすることで
自分たちの技術がしっかり自分のものになります。

定着するということです。

教えることで自分も上手くなる。

トラップだけでなく、他のプレーも一緒です。

 

自分の体を思い通りに動かすことを意識しよう

あの選手のようなプレーがしたい。

そう思っても、自分の体をイメージ通りに動かすことが出来ないと
無理ですね。

体を動かす時のポイントとは

・手、足を上げる時の高さと角度

・重心の位置

・タイミング

・速さ、遅さ

・回転の方向

などと、たくさんありますが、ひとつひとつ真似ていくことが大切です。

小学4年生から6年生は「ゴールデンエイジ」です。

ちょっとむずかしい動きでも短期間に容易に身につけることが出来る年代です。

この時期を利用して、ぜひ、いろいろなスキルの習得に挑戦して欲しいですね。

4年生になる前の時期、中学生になってからも、じゅうぶんに習得しやすい時期です。
他の学年だからと言って消極的にならなくても大丈夫です。

レッツトライ!

 

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