ボールは足で扱うもの。
ボールを見るために顔が下を向いてしまう事は癖になると上達の妨げになります。
サッカーでもヘッドダウンという言葉があります。
ヘッドダウンする原因は何でしょうか。
ヘッドダウンする原因
サッカーを始めたばかりの小学生の特徴は次のようなものです。
・ボール扱いに自信がない
・顔が下がる
・周りが見えていない
・次のプレーにつながらない
・パスを出しても相手に当ててしまう
・ドリブルしてもしかけるつもりがないのにいつの間にか相手のいる方向に行ってしまう
ボールを奪われるとさらにボールに対する自信がなくなります。
すると、ボールを丁寧に扱おう、相手に奪われないように懐深く持とうという心理が働きます。
その結果、ますますヘッドダウンがひどくなります。
ルックダウンすると・・・
ボールを足元に入れることそのものがソンですね。
ルックアップすることが上達のコツ
サッカーではルックアップする事ができるとすごくトクです。
ボールを受けたらファーストタッチで、ボールと周囲が見える場所にコントロールできるとトクです。
顔を下げなくても見えるところにボールを置く。
間接視野でボールを扱うことを目標に、ルックアップを心がけましょう。
サッカー上達のコツです。きっと上達します。
ヘッドダウンしてしまう理由はサッカーの仕組みにある
サッカー少年はサッカーに慣れていないのでヘッドダウンしてしまうと書きましたが、実はサッカーの仕組みそのものがヘッドダウンを招きます。
ゴルフもそうですが、ボールを地面に置くスポーツは、目がついている頭とボールが遠くなります。ゴルフはクラブを手で持つので両足で踏ん張ることができます。
サッカーも地面にあるボールを足で扱います。目は頭についているので遠い位置です。
しかし、サッカーは足でボールを操るので軸足で立つことで不安定になります。
蹴る瞬間、ドリブルやトラップなどボールに触れる瞬間はボールを見ます。
ボールが来る方向、ボールを蹴る方向は目で見ます。
ボールと周囲を見るという動作をスムーズにする事が、実はサッカー上達のコツです。
サッカーの試合でよい動きをするためには、周りを見ること、ボールを見ることの繰り返しが必要です。
ボールと視野がひとつになるのはヘディングくらいでしょうか。
ボールを見る技術がある
試合中、サッカー少年はボールをじっと見ながら走っています。
しかし慣れてくると、コート全体を見たり、相手、味方の位置を見る必要があることに気づきます。
慣れないとボールをじっと見ているので、自分にパスが来た時に、相手がカットしようと近づいていることに気づきません。
もし、周りが見えていて、相手が近づいていれば、先にボールを触って味方に戻すとか、体でブロックするなどの動きでボールを守ることができます。
周りを見るコツとは、ボールを見る時間を短くすることです。これが大事ですが、なかなか普通の指導者はこれに気づきません。
ボールを見る時間を短くする、特に、味方から自分に向かってくるパスの場合ですが、コントロールするまでにいったんボールから目を離す(目を切る、目線を切るともいいますね)ことをやってみてください。
いったん目を離してボールに目を戻すと、いつの間にか足もとにボールが来ていて慌ててしまいます。そこを慌てないで、短時間で、瞬間的にコントロール出来るようになると、プレーがワンランクあがります。
ルックアップとはボール以外を見ることです。ボールが来る方向、ボールを渡す方向を見ることです。
顔を上げるだけで視野に風景が見えます。見えている状況をどう判断するか。それが判断力の向上に繋がります。
自主練習では、リフティングをする時にボールから目を離すということをやってみましょう。
少し高くボールをあげて周りをキョロキョロしてからキックする。この繰り返しです。
二人で向かい合ってパス交換の練習をする時も、ボールから目を離してみましょう。
慣れてくると、意外とボールを見ていなくてもコントロール出来るようになるはずです。
レッツトライ!
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