国民共済∪12リーグを終えて、全日本の予選に入っているチームが多いと思います。
∪12リーグの成果はどうだったでしょうか。
今年から本格的に始まった小学生リーグですが、消化することがやっとという声も聞こえて来ます。
今年から年間スケジュールがガラッと変わり、今は、12月の鹿児島で行われる全日本決勝の都道府県予選が行われていると思います。
∪12長期リーグは、子どもたちを成長させたか?
ボクは、どうかな~。リーグ戦とは何かということを指導者も子どもたちもわかるまでに時間がかかりそうだなという印象です。
定期的に試合が行われる。結果は勝点や得失点で決まり、最後の試合が終わるまではわからない。
そうでしょうか。
リーグ戦の半分をこなしたところで、上位チーム、下位チームが出来てしまい大逆転はあったでしょうか。
あったあったというエキサイティングなリーグもあるかも知れません。
逆に、力の差が歴然としているので、試合前から結果は決まっているというリーグもあったかも知れません。
競技としてのサッカーで、レベルを上げて行くためには、レベルの高いチームと試合をして、出来ること、出来ないことをはっきりさせて行く必要があります。
いつも同じチームとの試合では、得られること、得られないことの両面があると思います。
このリーグで上位を目指して頑張ろうというチームもあることでしょう。
このリーグよりレベルの高いチームとゲームをして実力を試したいというチームもあることでしょう。
これらは、子どもたちや保護者が判断するのではなく、指導者が判断することなので、皆さんのチームはどうだったのかなという疑問を持つわけです。
試合に振り回されて基礎練習を行う時間がない
一方、試合数が増えて、試合に振り回されて基礎練習を行う時間がないという声も聞こえて来ます。
試合を沢山することで、個人技術がアップするかと言えば、ボクとしてはNGだと思います。
試合をすることはOKです。
試合をしたあと、試合で出来なかったこと、出来たことでもっと伸ばしたいこと。
このための練習を行って、次の試合に挑む。
この繰り返しならいいのですが、前の試合の修正を次の試合で行うこと。
これは出来ないかなと思います。
サポートの動きや、カバーリングの動きなど、試合に直接関わってくる技術は試合を重ねれば上達するように思えますが、はたしてそうでしょうか。
チーム練習で、4対4のミニゲームを行い、サポートやカバーリングの理解を深めたり、味方どうしのタイミングを確認するということで、次の試合への準備が出来るのではないかと思います。
先日の試合で、ドリブルの上手い相手に対してどうしても簡単に足を出してしまう選手が数人いたので、試合中に一生懸命コーチングして治そうとしました。
試合中のコーチの声など子どもたちの耳には入りません。
ハーフタイムで指導しても試合が始まれば夢中になってしまうものです。
優れたコーチは、このようなコーチングでも子どもたちを上達させることが出来るのでしょう。
しかし、ボクには出来ません。
チーム練習で地味に練習するしかありません。
ステップの踏み方、ボールを見ること。スピードに乗せないことや追い込むこと。
言葉とデモンストレーションと繰り返し練習で始めて理解出来る。
ボクたちコーチのレベルはこのようなものですが、鉄板のコーチングだとも思います。
マジックを持っている訳でもないので、子どもたちが自分で身につけたい技術を手伝ってやるのがボクたちコーチ。
主体は子どもたちであって、課題点を見つけるサポートがコーチだと思います。
そこに、親の理解があれば、自主練習で補うことが出来るわけです。
かたい話しになってしまいましたが、試合と練習の繰り返しと自主練習で個人技術を伸ばすこと。
これが少年サッカー上達の遠くて近い方法なのかなと思います。
レッツトライ!
【3つのB】
●Ball-Control (ボールコントロール)
●Body-Balance (ボディバランス、フィジカル)
●Brain (ブレイン=頭脳=頭を使う、知識、アイデアなど)
少年サッカーは、この3つをバランスよくトレーニングすることが大切です。
では、今回の3B!
【ドリブルの駆引きを楽しもう】
失敗してもいいから、ドリブルで仕掛けろ!駆引きしてみよう!
こういう言葉が全国のチームで叫ばれていると思います。
ボクのチームでも一緒です。
だけど、駆引きしない子どもたち。
そりゃそうかも知れません、本番の試合でミスしたらカッコ悪いし
コーチに叱られるかもしれないし、仲間からいろいろ言われちゃう・・・
じゃあ、練習で駆引きの基本を練習しよう!
ということで、「駆引きは楽しいもの」という考え方を子どもたちに植え付けたいと思います。
植え付けるという表現でなく、感じ取ってもらうという表現が正しいですね。
(1)向き合って、静止して
2人で向き合って、ボールを置いて、静止した状態から。
オフェンス、デフェンスは決めておきます。
(2)ボールに触る前に
いきなりボールを触るのではなく、ボディフェイントを入れます。
サッカーでは、このボディフェイントがとても有効なのですが、意外に教えるコーチがすくないかも知れません。
ラグビーではステップワークとこのボディフェイントだけでトライに持ち込むことが出来るほどの効果があるということです。
(3)肩とか膝を動かすことがポイント
ボールを触る前に、膝、股関節、肩など大きな関節を動かすことが相手を騙すポイントです。
(4)実際にどうすればいいの
言葉では難しいので、JSC CHIBAの子どもたちの動画をご覧下さい。
動画の続きはこちらをクリック!
>>https://link.naotech.info/wanpakudribble.html
(5)シンプルだけど楽しい練習
ドリブルは横への変化で技術がアップします。
ゲーム感覚で、楽しそうに行っている子どもたちは、きっと実際の試合でも試していることでしょう。
試合中でも「上手く行ったぜ!」と喜んだり、「失敗だあああ」と嘆いたり。
そんな感情を表しながら「次は成功させてやる!」という子どもたちが増えてくると、チームが活性化します。
成功と失敗を繰り返すことが出来る環境作り。
ボクも皆さんも頑張りたいですね。
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